心〜希望をくれた君〜

階段を降りて、1階にあるステージに上る。


「お前ら、全員集まれーー!!!」

幹部達が全員降りてきて、ざわついていた下の人達に叫ぶ暁斗。
あんた、叫ぶことあるんだね…。

一瞬で静かになって集まる人人人。

「希龍に姫ができた。」

唐突に言う漣斗は私に、
自己紹介しろ。と言ってきた。

とりあえず下に飛び降りる。

「っ!!ちょっ!大丈夫⁉︎」

千紘を筆頭にざわつくみんな。

「佐々木唯花。高2。認めなくてもいいけど、よろしく。」

千紘の声を無視して挨拶する。

“認めなくていい”という言葉にざわつくみんな。

「漣斗さん。」

代表のような子が1人出てきた。

「なんだ。」

「なんでこの女(ひと)なんですか?俺は、納得できません。“認めなくていい”なんて言う人はここにいなくてもいいじゃないですか。」

…その通りだよ。

「そう言われるのも分かってる。だが、こいつはこいつの事情があるんだ。それに、俺が唯花を守りたい。だからだ。」

そんなことを思ってたわけ。そんなこと言っても、無駄、なのに…。
< 34 / 53 >

この作品をシェア

pagetop