心〜希望をくれた君〜
階段を降りて、1階にあるステージに上る。
「お前ら、全員集まれーー!!!」
幹部達が全員降りてきて、ざわついていた下の人達に叫ぶ暁斗。
あんた、叫ぶことあるんだね…。
一瞬で静かになって集まる人人人。
「希龍に姫ができた。」
唐突に言う漣斗は私に、
自己紹介しろ。と言ってきた。
とりあえず下に飛び降りる。
「っ!!ちょっ!大丈夫⁉︎」
千紘を筆頭にざわつくみんな。
「佐々木唯花。高2。認めなくてもいいけど、よろしく。」
千紘の声を無視して挨拶する。
“認めなくていい”という言葉にざわつくみんな。
「漣斗さん。」
代表のような子が1人出てきた。
「なんだ。」
「なんでこの女(ひと)なんですか?俺は、納得できません。“認めなくていい”なんて言う人はここにいなくてもいいじゃないですか。」
…その通りだよ。
「そう言われるのも分かってる。だが、こいつはこいつの事情があるんだ。それに、俺が唯花を守りたい。だからだ。」
そんなことを思ってたわけ。そんなこと言っても、無駄、なのに…。