心〜希望をくれた君〜
「ありがとう。それじゃあ、一緒に教室に行こうか。」
さっきの表情はどこへやら、そう言った小林先生に着いて行くと、2-Aと書かれたプレートが見えてきた。
あれか。
「呼んだら入ってきてくれ。」
と言われたので耳をすませて待っているとザワザワしている。
うるさっ。
「うるせぇ。」
低ーい声が聞こえて一瞬誰の声か分からなかったけど、小林先生の声だ。
静まりかえった教室。
すご。
「今日から転校生が来る。入ってこい。」
呼ばれたから教室に入ると、視線をすごーく感じる。
てか、結構落ち着いた髪色だなぁ。
茶色とか。
不良校じゃなかったっけ⁇
そんなことを呑気に思っていると、
「自己紹介してくれ。」
と言われたから、
「佐々木唯花です。よろしく。」
まぁ、テキトーに言った、うん。
これだけでいいでしょ。