心〜希望をくれた君〜
「お、前。俺の目のこと言ってんのか?」
「そうだけど?」
肯定すると、更に驚く春希
「この目の、どこがいいんだ。濃い紫で、真っ暗で、不気味な色なのに…。」
…そんなふうに言われてきたんだね
そんなこと、ないのに
「そんなことない。早瀬の目は綺麗だよ。その紫色も、夜空みたいで神秘的で、綺麗だよ。」
思ったことを口に出した
そしたら、春希の目から雫が一滴流れた
「え、早瀬?大丈夫⁇ごめん、なんか余計なこと言ったかな、私。」
「いや、ち、がう。こっち見んな。」
私に半分背を向けて目をこする春希
「…こすらないほうがいいよ。」
「……。」
それから、何分たったかわからない
突然、こっちを向いて春希が話しかけてきた
「…佐々木。俺の話、聞いてくれるか……?」
え……
「もちろん。」
そう返すと、春希は話し始めた