心〜希望をくれた君〜
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…それは、俺が小学6年のときに起こった
俺は周りより成長期が早くて、身長がぐんと伸びてきた時期で、体つきも男らしくなっていた
そして何より、俺の母親が元モデルの結構な美人で、その遺伝で俺も世間的に“イケメン”と呼ばれる顔だった
あの頃から少し無口気味な俺だったが、友達もいて、好きな女子もいた学校生活をあの時の俺は、とても楽しんでいた
小6の夏のある日、俺は柄にもなく緊張していた
好きな女子に告白しようとしていた
「好きです。俺と、付き合ってください。」
「…はいっ。あたしでよければ。」
そうして、今では思い出したくもない、名前も忘れたあの女と、付き合い始めた