愛でられて、絆される
人気のジェットコースターに着く。
「やっぱ、多いね…!」
「絆奈、どうする?
待つ?それとも、少ないのから乗る?」
「後からだとまた多くなりそうだから、待つよ!」
「ん。
じゃあ、ゆっくり並ぼうね!」
待ち時間を、他愛ない話で時間を潰しながら順番がくるのを待つ。
少しずつ前に進んでいき………
順番が近づくにつれて、絆奈の言葉数が少なくなってきた。
「━━━━絆奈?」
「ん?」
「どうしたの?
体調悪くなっちゃった?
人酔いしたかな?」
「ううん、大丈夫だよ」
「なんか、急に黙りだしたから」
「そうかな?」
「………」
「………」
「…………もしかして、怖いとか?」
「え…!?
だ、大丈夫だよ!
那王くんがいるし、手、繋いでるし」
「無理しないで?
やっぱ、違うの乗ろ?
ジェットコースターにしても、確か……あ!これ!これなら、比較的怖くないはずだし!」
パンフレットを見せながら言う、那王。
「ほんとに大丈夫だよ!
ほんとに!
那王くんがいるから!
那王くんは好きでしょ?絶叫系のアトラクション」
「え?」
「中学生の時、言ってたでしょ?
“あの、高いところから落ちていく時の感じ、ぞくぞくして好き”って!」
「覚えててくれたの?」
「当たり前!
那王くんとの会話は、忘れない。
それくらい、私にとっての大切な思い出なの!」
「あーもう!絆奈、好き!!」
思わず那王は、絆奈を抱き締めるのだった。
順番が来て、乗り込む。
「那王くん…」
「大丈夫!
絶対、離さないからね!」
不安そうに見る絆奈に、安心させるように微笑む。
「手、握り潰したらごめんね…」
「フフ…絆奈の力じゃ、握り潰せないよ(笑)
だから遠慮なく、握りしめて?」
そしていよいよ動き出す。
テッペンに登っていくにつれ、絆奈の手を握る力が強くなる。
那王が隣に座る絆奈を見ると、緊張したように顔が強張っていた。
それが可愛くて、クスクスと笑った。
きゃぁぁぁーーーーーー!!!!!!
絆奈を含めた客達の悲鳴と共に、一気に落ちた。
「━━━━大丈夫?」
「う、うん…」
「ちょっと、休憩しよ?」
「いやいや、まだ一つしか乗ってないよ?
せっかく来たんだしね!
ただ、次はおとなしめの乗り物でお願いします…」
「フフ…はい、承知しました!(笑)」
「やっぱ、多いね…!」
「絆奈、どうする?
待つ?それとも、少ないのから乗る?」
「後からだとまた多くなりそうだから、待つよ!」
「ん。
じゃあ、ゆっくり並ぼうね!」
待ち時間を、他愛ない話で時間を潰しながら順番がくるのを待つ。
少しずつ前に進んでいき………
順番が近づくにつれて、絆奈の言葉数が少なくなってきた。
「━━━━絆奈?」
「ん?」
「どうしたの?
体調悪くなっちゃった?
人酔いしたかな?」
「ううん、大丈夫だよ」
「なんか、急に黙りだしたから」
「そうかな?」
「………」
「………」
「…………もしかして、怖いとか?」
「え…!?
だ、大丈夫だよ!
那王くんがいるし、手、繋いでるし」
「無理しないで?
やっぱ、違うの乗ろ?
ジェットコースターにしても、確か……あ!これ!これなら、比較的怖くないはずだし!」
パンフレットを見せながら言う、那王。
「ほんとに大丈夫だよ!
ほんとに!
那王くんがいるから!
那王くんは好きでしょ?絶叫系のアトラクション」
「え?」
「中学生の時、言ってたでしょ?
“あの、高いところから落ちていく時の感じ、ぞくぞくして好き”って!」
「覚えててくれたの?」
「当たり前!
那王くんとの会話は、忘れない。
それくらい、私にとっての大切な思い出なの!」
「あーもう!絆奈、好き!!」
思わず那王は、絆奈を抱き締めるのだった。
順番が来て、乗り込む。
「那王くん…」
「大丈夫!
絶対、離さないからね!」
不安そうに見る絆奈に、安心させるように微笑む。
「手、握り潰したらごめんね…」
「フフ…絆奈の力じゃ、握り潰せないよ(笑)
だから遠慮なく、握りしめて?」
そしていよいよ動き出す。
テッペンに登っていくにつれ、絆奈の手を握る力が強くなる。
那王が隣に座る絆奈を見ると、緊張したように顔が強張っていた。
それが可愛くて、クスクスと笑った。
きゃぁぁぁーーーーーー!!!!!!
絆奈を含めた客達の悲鳴と共に、一気に落ちた。
「━━━━大丈夫?」
「う、うん…」
「ちょっと、休憩しよ?」
「いやいや、まだ一つしか乗ってないよ?
せっかく来たんだしね!
ただ、次はおとなしめの乗り物でお願いします…」
「フフ…はい、承知しました!(笑)」