愛でられて、絆される
マンションに着き、ソファに並んで座る。
那王が絆奈の腰を抱いて、愛でるようにキスを繰り返す。
「ん…那王く…話、聞いて…?」
「あ、そうだね。
ちょっと待って。もう少しキスしたい…!」
「那王く…お願……」
身を捩る絆奈に、那王はやっと向き直る。
「んー、なぁに?」
絆奈は一度ソファを立ち上がり、鞄の中から沢山の雑誌を取り出した。
そして、那王にそれを渡す。
「━━━━━那王くん!
私と、同棲しませんか?」
絆奈が持っていたのは、賃貸雑誌だ。
「………」
那王が固まる。
「私も、那王くんと離れたくないって思ってるよ!
ずっと、一緒にいたいって!
でも、まだプロポーズを正式に受けてないのに、こんなこと言うの失礼かなって思って言えなかったの。
だからって、お泊まりとか朝帰りとか、中途半端なのも嫌だった。
この事で、嫌な思い出もあるし。
でも……那王くんのあんな苦しそうな顔見て、例えワガママでも、ちゃんと伝えたいと思ったの。
だから━━━━━━」
絆奈は、那王に力強く抱き締められていた。
持っていた雑誌が、バサバサ…と落ちる。
「うん、うん!
喜んで!!
僕も同棲したい!!
ずっと絆奈と一緒にいたい!!」
そして絆奈に向き直り、額をくっつけた。
「良かった……!」
絆奈もホッとしたように笑う。
「うん!嬉しいよ、絆奈!
でも、雑誌は必要ないよ?
絆奈が、ここにおいで?」
「あ、それも考えたんだけど……
このマンションは高くて…折半しても私には……」
「お金のことは気にしないで?
必要なのは、絆奈だけなんだから。
……………絆奈がいれば、何もいらないよ…」
「え?那王、くん?」
「あ、ごめんね。
とにかく、金銭的なことは全部僕がするから!
絆奈は、そうだなぁ…あ!家事お願いしていいかな?
僕は仕事が忙しいから、家の中のことをしてくれると助かる!」
「それなら!喜んで!!」
「フフ…良かった!
でも嬉しいなぁー、まさか絆奈から“一緒に暮らしたい”って言ってくれるなんて……!
…………幸せ……!
━━━━━━んー、好き好き~!」
絆奈を抱き締め、頬に何度もキスを落とす。
“このまま一緒に住もうね!”
那王にそう言われ、絆奈は次の休みには荷造りしていた。
実家に二人で向かう。
「ご両親はいるの?」
「ううん。二人ともバリバリ仕事してるから」
「そっか。
挨拶できたらなって思ったんだけど……」
「あ、それは、ちゃんと結婚が決まってから紹介してって言われてるの。
でも、同棲のことはちゃんと許可得てるからね!」
那王が絆奈の腰を抱いて、愛でるようにキスを繰り返す。
「ん…那王く…話、聞いて…?」
「あ、そうだね。
ちょっと待って。もう少しキスしたい…!」
「那王く…お願……」
身を捩る絆奈に、那王はやっと向き直る。
「んー、なぁに?」
絆奈は一度ソファを立ち上がり、鞄の中から沢山の雑誌を取り出した。
そして、那王にそれを渡す。
「━━━━━那王くん!
私と、同棲しませんか?」
絆奈が持っていたのは、賃貸雑誌だ。
「………」
那王が固まる。
「私も、那王くんと離れたくないって思ってるよ!
ずっと、一緒にいたいって!
でも、まだプロポーズを正式に受けてないのに、こんなこと言うの失礼かなって思って言えなかったの。
だからって、お泊まりとか朝帰りとか、中途半端なのも嫌だった。
この事で、嫌な思い出もあるし。
でも……那王くんのあんな苦しそうな顔見て、例えワガママでも、ちゃんと伝えたいと思ったの。
だから━━━━━━」
絆奈は、那王に力強く抱き締められていた。
持っていた雑誌が、バサバサ…と落ちる。
「うん、うん!
喜んで!!
僕も同棲したい!!
ずっと絆奈と一緒にいたい!!」
そして絆奈に向き直り、額をくっつけた。
「良かった……!」
絆奈もホッとしたように笑う。
「うん!嬉しいよ、絆奈!
でも、雑誌は必要ないよ?
絆奈が、ここにおいで?」
「あ、それも考えたんだけど……
このマンションは高くて…折半しても私には……」
「お金のことは気にしないで?
必要なのは、絆奈だけなんだから。
……………絆奈がいれば、何もいらないよ…」
「え?那王、くん?」
「あ、ごめんね。
とにかく、金銭的なことは全部僕がするから!
絆奈は、そうだなぁ…あ!家事お願いしていいかな?
僕は仕事が忙しいから、家の中のことをしてくれると助かる!」
「それなら!喜んで!!」
「フフ…良かった!
でも嬉しいなぁー、まさか絆奈から“一緒に暮らしたい”って言ってくれるなんて……!
…………幸せ……!
━━━━━━んー、好き好き~!」
絆奈を抱き締め、頬に何度もキスを落とす。
“このまま一緒に住もうね!”
那王にそう言われ、絆奈は次の休みには荷造りしていた。
実家に二人で向かう。
「ご両親はいるの?」
「ううん。二人ともバリバリ仕事してるから」
「そっか。
挨拶できたらなって思ったんだけど……」
「あ、それは、ちゃんと結婚が決まってから紹介してって言われてるの。
でも、同棲のことはちゃんと許可得てるからね!」