愛でられて、絆される
「━━━━ここが、絆奈の部屋か!
フフ…なんか、可愛いね!」

「そうかな?」

「絆奈の性格が表れてる部屋って感じ!」

「それ、褒められてる?(笑)」

「もちろん!大絶賛してるよ!」

「フフ…じゃあ、ありがと!」


荷造りのため、クローゼットを開ける。
那王がプレゼントした服だけ、全てビニールがかけられていた。

「絆奈、これ…」
「ん?
あー、うん!」

「大切にしてくれてるんだね!
…………嬉しいな//////」

「だって、那王くんからの贈り物だもん!
大切にしないと!」

那王は、絆奈を後ろから抱き締めた。
「そうゆうところも、大好きだよ!!」
「うん…/////」

荷造りが済み、実家を出た那王と絆奈。
とりあえず、最低限必要な物だけ持っていくことにした。

大きな鞄を肩にかけ、大きなキャリーバッグを引き、絆奈の手を握る那王。

那王の自宅マンションと絆奈の実家は、少し距離はあるが歩いて行ける範囲だ。
二人は、ゆっくり歩いて那王の自宅マンションに向かっている。

「ねぇ、那王くん!」
「んー?」

「タクシー呼ぼうよ!」
「んー、僕歩くの好きだから!
あ、でも!絆奈がきついなら……」

「違うよ!私もお散歩とか好きだから、歩くのも好きだよ。
でも、今は荷物が凄いし……」
「大丈夫だって!」

「じゃあ、私も荷物持たせて?
私の荷物なんだし!」
「ダーメ!!
絆奈だって、荷物持ってるでしょ?」

「荷物って言っても…こんなの……」
絆奈は、ショルダーバッグと小ぶりの鞄一つだ。

結局、那王がほとんど持ってマンションに着いた。


「━━━━━━お邪魔します!」
「あ!絆奈!違うよ?
お邪魔しますじゃなくて!
“ただいま!”」

「あ…/////ただいま!」
「はい、おかえり!」

「フフ…」
「フフフ…」

荷物の整理をして、ソファで寛ぐ。
やっぱり那王は、絆奈の腰を抱いてキスを繰り返す。
「ん…那王くん、好きだね(笑)キス」
「うん、好きだよ!
でも、絆奈にするキスだけだよ?」

「フフ…そうじゃないと、困るよ(笑)」
「フフ…そうだね(笑)
だから、もっとさせてね!
絆奈がここにいるって、沢山実感したいから!」

そう言って、更にキスを繰り返した。
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