愛でられて、絆される
「━━━━いただきます!」
「どうぞ!」

那王は、最初に味噌汁を口にして「んー!美味しい~」と微笑んだ。
焼魚やお浸し、玉子焼も少しずつ口にする。

「ん!美味しい!美味しいよ、絆奈!
ありがとう!」

「良かったぁ~!」
(ほんと、那王くんって……食べてる姿までカッコいいなぁ!/////)

ほんと、完璧な人だ。
食事をする、所作まで美しい。

「あ!そうだ!
那王くん、お弁当ある?」

「ごめんね、ないんだ」

「じゃあ、今日仕事帰りに買って帰っていいかな?
明日から、お弁当作ってもいい?」

「そうだなぁ…
毎日はいらないかな?
なかなかゆっくり食べれる時間がない時があるんだ」

「そっか!
うーん…じゃあ………
あ!おにぎりは?それか、サンドイッチとか!
それなら、片手でもいけない?」

「助かるけど…
毎日作るの大変でしょ?」

「ううん!
那王くんのために出来ることは、全部楽しい!」

「……/////」

「………」

「……/////」

「ん?那王くん?」

「……/////」
(だから!なんでそんな……)

ガタッと立ち上がり、絆奈の方へ行き抱き締めた。
「え?え?那王くん?」

「絆奈、可愛すぎ!!!」


「絆奈ー
僕、先に出るね!」
それから、準備をして那王が先に出ようとする。

「あー、待ってぇ!」
パタパタと追いかけ、那王にランチバッグを渡す。

「ん?これは?」

「おにぎりが入ってるの!
もしランチの時に食べれなくても、小腹がすいた時に食べて?
とりあえず、ラップに包んだだけだけど……
━━━━━あ!無理はしないでね!
食べれなくても、大丈夫だから!
私に申し訳ないとかは、なしね!」

「ほんっと、絆奈には敵わないな!
ありがとう!
今日は昼会食があるから、小腹がすいた時に食べるよ!」

「うん!
今日、おにぎり用のお弁当買っておくから!」

「うん!ありがと!
じゃあ…行ってくるね!
絆奈も、仕事頑張ってね!」

「うん、行ってらっしゃい!」

那王の顔が近づいてきて、絆奈も目を瞑る。
チュッと、リップ音がして離れた。

額にくっつけた那王。
「……/////幸せだなぁ…!絆奈がずっとここにいてくれること。
仕事、頑張れそう!」

「うん/////私も!」

そしてもう一度キスをして、出ていった。
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