愛でられて、絆される
「━━━━初めまして!
那王の叔母の、佐伯原です!」
「こちらこそ、初めまして!一橋です!」
那王の叔母・穂南と、絆奈の両親が挨拶をし合う。
実は、那王は絆奈の両親と、絆奈は穂南と会うのも今日が初めてだ。
那王や穂南、絆奈の両親の仕事が忙しいのがあり“もういっそのこと、四人で会おう”ということになったのだ。
「絆奈ちゃんも、初めまして!」
「あ…は、初めまして/////
那王くんとお付き合いさせていただいてます、一橋 絆奈です!
よ、よろしくお願いします!」
緊張した面持ちで、顔を赤くし頭を下げる絆奈。
穂南は優しく微笑み「緊張しないで(笑)」と微笑んだ。
「絆奈さんとお付き合いさせていただいてます、由利原 那王です!
今日はお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございます!」
「こちらこそ!絆奈のこと、よろしくお願いします!」
「よろしくお願いしますね、那王くん!」
挨拶が終わり、食事をする一行。
そんな中、穂南が絆奈や両親を見据えて言った。
「一橋さん。
那王から、那王の両親…私の兄夫婦のことは聞いてますか?」
「あ、いえ…」
首を横に振る、絆奈。
「身内の恥を晒すようですが、一橋さんも私と那王の家族になる。
ですので、知っていてもらわないとと思いまして…」
「はい」
絆奈達は、ゆっくり頷いた。
「私の兄は、◯◯商事の専務取締役“でした”
過去形なのは……今は仕事を辞め、何処にいるのかわからないからです。
義理の姉も同様に、今何処にいるのかわかりません。
でも私も那王も、一切探すつもりはありません。
一橋さんが“会いたい”とおっしゃったとしても、私共は、関わりたくないので。
それは、ご理解ください。
那王が生まれて、那王が中学三年になった頃までは順風満帆でした。
でも兄は仕事人間で……家庭を顧みなかった。
姉は、それでも必死で家庭と那王を守ってました。
でも……姉は孤独だったんでしょうね。
不倫に走るようになって……
喧嘩が絶えなくなったんです。
そして次第に━━━━那王にその怒りが向くようになった。
兄は身体的に、姉は精神的に……
暴力を━━━━━」
那王の叔母の、佐伯原です!」
「こちらこそ、初めまして!一橋です!」
那王の叔母・穂南と、絆奈の両親が挨拶をし合う。
実は、那王は絆奈の両親と、絆奈は穂南と会うのも今日が初めてだ。
那王や穂南、絆奈の両親の仕事が忙しいのがあり“もういっそのこと、四人で会おう”ということになったのだ。
「絆奈ちゃんも、初めまして!」
「あ…は、初めまして/////
那王くんとお付き合いさせていただいてます、一橋 絆奈です!
よ、よろしくお願いします!」
緊張した面持ちで、顔を赤くし頭を下げる絆奈。
穂南は優しく微笑み「緊張しないで(笑)」と微笑んだ。
「絆奈さんとお付き合いさせていただいてます、由利原 那王です!
今日はお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございます!」
「こちらこそ!絆奈のこと、よろしくお願いします!」
「よろしくお願いしますね、那王くん!」
挨拶が終わり、食事をする一行。
そんな中、穂南が絆奈や両親を見据えて言った。
「一橋さん。
那王から、那王の両親…私の兄夫婦のことは聞いてますか?」
「あ、いえ…」
首を横に振る、絆奈。
「身内の恥を晒すようですが、一橋さんも私と那王の家族になる。
ですので、知っていてもらわないとと思いまして…」
「はい」
絆奈達は、ゆっくり頷いた。
「私の兄は、◯◯商事の専務取締役“でした”
過去形なのは……今は仕事を辞め、何処にいるのかわからないからです。
義理の姉も同様に、今何処にいるのかわかりません。
でも私も那王も、一切探すつもりはありません。
一橋さんが“会いたい”とおっしゃったとしても、私共は、関わりたくないので。
それは、ご理解ください。
那王が生まれて、那王が中学三年になった頃までは順風満帆でした。
でも兄は仕事人間で……家庭を顧みなかった。
姉は、それでも必死で家庭と那王を守ってました。
でも……姉は孤独だったんでしょうね。
不倫に走るようになって……
喧嘩が絶えなくなったんです。
そして次第に━━━━那王にその怒りが向くようになった。
兄は身体的に、姉は精神的に……
暴力を━━━━━」