能ある魔女は目を隠す？！二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました！

貴賓室

マリーはレオナルドに言われるまま、城の貴賓室に戻った。

「マリーさまぁ！！！どうしてぇ！！」

と、泣きながら、メグがマリーに抱きついた。

マリーはメグの背中を優しく撫でながら、

「メグが罰を受けるのは間違ってると思うの。ちゃんと自分でお断りするわ。」

と言った。メグは、マリーから体を離すと、泣きながら、

「ありがとうございますう。実は、王様より晩餐に呼ばれていたんです。

どうしようかと思ってた時にマリー様が戻って来られたので・・・。」

「そうだったのね。」

「本当によかったですう。」

と、メグは泣きながら再びマリーに抱きついた。


メグは一通り泣くと、落ち着きを取り戻し、

マリーの晩餐の準備に取り掛かった。

「さあ、メイド服からドレスに着替えますよ！」

と、元気よく言うと、再びワードローブを開けた。

「あの薄紫色のドレスをもう一度着ればいいのね。」

と、マリーが言うと、

「いえ、別のドレスに着替えて頂きます。晩餐用はこちらです。」

と、言って、マリーの白い肌によく似合う薄ピンクのドレスを持ってきた。

「さ、腕が鳴ります！」

と言って、てきぱきとマリーを変身させていった。