能ある魔女は目を隠す?!二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました!

野営地に戻ってくると、各々一人用のテントを立て、寝床に入った。

マリーはまだ心臓がドキドキしていた。

初めてのことばかりで、どう対応していいのか混乱していた。

レオが素敵すぎるのがいけない・・・。
あんなハンサムで体格もよく、優しくて・・・。女ならイチコロ・・・ん?
ああ、そういうことか。あの優しさで女性はみんなレオのことを好きになってしまうから
男性限定の募集だったんだ。レオは普通にしているだけ。特別扱いされているわけじゃない
のに勘違いしてはいけない。レオから見たら私は子供なんだ。だから、レオの行動は
子供の面倒を見ている感覚だったんだ。

マリーはそう結論づけると、一人納得することが出来、すやすやと眠りにつくことが出来た。


一方、レオナルドはマリーと繋いだ手を眺めていた。

なぜかマリウスに触れたい衝動に駆られる。だめだ・・・。マリウスは男だぞ!しかも19歳といっても
風貌は子供じゃないか。何をやってるんだ!

と、心の中で自分を戒めていた。

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