能ある魔女は目を隠す?!二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました!
隣の建物に戻り、1階で夕飯を食べる。
他にもたくさんのパーティーが宿泊しているらしく、店は満席状態だった。
店内はとても賑やかだった。
「部屋が取れて良かったな。大部屋で雑魚寝はさすがにしんどいからな。」
「・・・はい。ほんとうによかったです。」
「マリウス、どうした?あんまり食べてないな。疲れたのか?」
「あ、いえ、ホットミルクがまだお腹に残ってて。」
「そうか。無理なら残せ。俺が食べるから。」
「・・・はい。」
やっぱり優しい。マリーはお風呂をどうやって断るか、そのことで頭がいっぱいで、
食事が喉を通らなかったのだ。
「あの、レオ、実は・・・。」
と、マリーが言いかけた時、
「兄ちゃん、色白でかわいいねえ~。っヒック」
と、見ず知らずの酔っ払いが、そう言いながらマリーの座っている椅子の背もたれにぶつかってきて、
マリーのコップにワインを注ごうとしてきた。
「え?あ、あのっ、」
マリーがうろたえると、レオナルドはすっと立ち上がり、すぐにその酔っ払いの腕を掴んだ。
「大事な話をしていてね。向こうに行っててくれないか。」
酔っ払いは、レオナルドに掴まれた腕の痛みで一気に酔いが覚め、
レオナルドの眼光の鋭さと体格に怯み、すぐにマリーから離れて行った。
「兄ちゃん、大丈夫かい?危なかったな。あいつ男色なんだよ。部屋が取れて
本当によかったよ。」
と、店の主人が言い来た。
「は、はい。」
と、マリーは引きつった笑顔で答えた。
マリーはぞっとした。今までは大部屋でも女性専用大部屋に入れたが、
今、性別を偽っている状況下で女性専用には入れない。あんな男がいる大部屋で
雑魚寝なんて、絶対に耐えられない。
「マリウス、話は部屋で聞こう。」
「はい。」
と言って、二人は、ささっと食事を終えると席を立った。
マリーは、宿に続く通路を、レオナルドの大きく広い背中を見つめながら歩く。
なんて頼もしくて優しいんだろう・・・。
他にもたくさんのパーティーが宿泊しているらしく、店は満席状態だった。
店内はとても賑やかだった。
「部屋が取れて良かったな。大部屋で雑魚寝はさすがにしんどいからな。」
「・・・はい。ほんとうによかったです。」
「マリウス、どうした?あんまり食べてないな。疲れたのか?」
「あ、いえ、ホットミルクがまだお腹に残ってて。」
「そうか。無理なら残せ。俺が食べるから。」
「・・・はい。」
やっぱり優しい。マリーはお風呂をどうやって断るか、そのことで頭がいっぱいで、
食事が喉を通らなかったのだ。
「あの、レオ、実は・・・。」
と、マリーが言いかけた時、
「兄ちゃん、色白でかわいいねえ~。っヒック」
と、見ず知らずの酔っ払いが、そう言いながらマリーの座っている椅子の背もたれにぶつかってきて、
マリーのコップにワインを注ごうとしてきた。
「え?あ、あのっ、」
マリーがうろたえると、レオナルドはすっと立ち上がり、すぐにその酔っ払いの腕を掴んだ。
「大事な話をしていてね。向こうに行っててくれないか。」
酔っ払いは、レオナルドに掴まれた腕の痛みで一気に酔いが覚め、
レオナルドの眼光の鋭さと体格に怯み、すぐにマリーから離れて行った。
「兄ちゃん、大丈夫かい?危なかったな。あいつ男色なんだよ。部屋が取れて
本当によかったよ。」
と、店の主人が言い来た。
「は、はい。」
と、マリーは引きつった笑顔で答えた。
マリーはぞっとした。今までは大部屋でも女性専用大部屋に入れたが、
今、性別を偽っている状況下で女性専用には入れない。あんな男がいる大部屋で
雑魚寝なんて、絶対に耐えられない。
「マリウス、話は部屋で聞こう。」
「はい。」
と言って、二人は、ささっと食事を終えると席を立った。
マリーは、宿に続く通路を、レオナルドの大きく広い背中を見つめながら歩く。
なんて頼もしくて優しいんだろう・・・。