能ある魔女は目を隠す?!二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました!
特別室

マリーは先ほど店主からもらった本をリュックに入れながら、

「レオ、あの、氷山には本当に行くんですよね?」

と聞いた。

レオナルドは、

「ああ。」

と言った。そして続けて、

「マリウス、無理はしないでくれ。怖いなら、ここまででいい。」

と言った。マリーは首を横に振りながら、

「怖くはないです。そりゃ、さっきはびっくりしましたが。僕たちならきっと
大丈夫です!」

と、言った。

レオナルドは、優しい笑みを浮かべながら、

「頼もしいな。」

と言って、マリーの頭をぽんぽんと優しく撫でた。

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