能ある魔女は目を隠す?!二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました!
しばらくして、レオナルドが戻って来た。
「悪かったな、長い間一人にして。大丈夫だったか?」
優しくマリーに話し掛ける。
マリーは、はっと我に返り、
「は、はい、大丈夫です。」
と言った。
すると、レオナルドは、
「明日は午後から天気が崩れるようだから、夜明けとともに出発する。今日はもう疲れただろう。
部屋に帰って休むぞ。」
と言った。
マリーは勇者ミハエルのいるこの空間から抜け出せると思い、
「はい!」
と言いながら席を立った。