能ある魔女は目を隠す？！二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました！

マリー、氷山へ

レオナルドが出て行ってから、3日が過ぎた。

天気も良く、この天気ならアイスドラゴンの巣に順調に行けるかもしれない。

レオナルドは1週間と言っていたが、マリーは素直に待っていられる性格ではない。

眠りの魔法が使えるかどうかは分からないが、レオの力になりたい。

マリーは居ても立っても居られなくなり、準備を整えると、アイスドラゴンの巣に向かって出発した。

氷山の峰々が連なっているが、地図がなくても、一番細長く高くそびえ立った山に巣があることは一目瞭然だった。

マリーは、はやる気持ちを抑えながら、どんどんと登って行った。

神様が味方してくれたかのように、他の魔物にも遭うことなく、順調にアイスドラゴンの巣のある洞窟の前に到着した。