能ある魔女は目を隠す?!二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました!
「どうしたの?マリー?」
マリーの今までになく真剣な表情にビビアンは驚いた。
「ここじゃ、ちょっと・・・。」
「分かった。部屋で待ってて。すぐに行く。」
と、ビビアンが言うと、マリーはその言葉に従い、部屋で待っていた。
コンコン
「どうぞ。」
と、マリーが言うと、ビビアンはゆっくり扉を開け、部屋に入ってきた。
「改まって一体どうしたの?」
と、ビビアンが言うと、マリーは、
「レオナルドを、お城に連れて行きたいの。」
「いや、だから、連れて行っても門前払いされるわ。」
「でも、もう時間がないの。今すぐ魔法隊のところに連れて行きたいの。」
「気持ちは分かるけど・・・。」
「私、考えたの。いくらお城の魔法隊でも、目の前に凍った人がいれば、助けると思うの。」
「まあ、その可能性は高いわよね。でも、どうやって魔法隊に会わせるの?」
「移動魔法を使うわ。」
「そんなことしたら、マリーが捕まっちゃうわよ!」
「大丈夫!考えがあるの。それでビビアンの協力が必要なの!お願い!」
「分かった。とりあえず、マリーの考えを話して。」
と言うと、ビビアンは、椅子に座り、うんうんと途中何度か頷きながら、
マリーの話を聞いた。