能ある魔女は目を隠す？！二つの秘密を抱えたお世話係は知らない間に王子に溺愛されてました！

城門

城の前につき、門番に勇者ミハエルが事情を説明すると、

門を通してくれることになった。

門の入り口で、ザックは無言でマリーを勇者ミハエルに渡した。

「ザック、今までありがとう！」

と、ザックの背中に、勇者ミハエルが言ったが、ザックは振り向きもせず、そのまま立ち去った。

「なんだ、あいつ・・・。」

勇者ミハエルは、ぶつぶつと文句を言ったが、勇者ミハエルには、ザックの無言の怒りは伝わってはいなかった。

勇者ミハエルは、マリーを肩にしっかりと担ぎ直した。

城門をくぐると、兵士が、西側にある細長い魔法塔まで勇者ミハエルを案内し始めた。