もう一度キミと青春を。
―――
――
やっとこの日がやってきた。
待ち遠しすぎてとてつもなく長く感じた1週間だった。
薄紫ベースに白の花柄。
帯はレース風になっていて色はオフホワイト。
「うん、可愛いねぇ。写真撮っていい?」
おばあちゃんが浴衣を着せてくれ、ヘアセット、ヘアメイクまでしてくれた。
その間ずっと可愛い可愛いって言ってくれて、蒼空に会う前から幸せ気分になっている。
「スマホ持ってるの?」
「デジカメ。今の子はデジカメ知らないのかな」
「知ってるけど、触ったことはないかなぁ」
おばあちゃんがタンスの奥からデジタルカメラを取り出して電源ボタンを押した。
ウィーンと音を立ててレンズが飛び出てきた。
「ふーん。そんな感じ―」
「ほら、笑って笑って」
関心する間もなく、おばあちゃんがカメラを構える。
「なんか、恥ずかしい…」
家族に写真を撮ってもらったことなんてない。
むず痒くて、笑い方も忘れてしまっている。
何枚か撮ってくれたけど、どれもぎこちない引き攣った笑顔だ。
「蒼空が来たらツーショット撮ってあげるからね」
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やっとこの日がやってきた。
待ち遠しすぎてとてつもなく長く感じた1週間だった。
薄紫ベースに白の花柄。
帯はレース風になっていて色はオフホワイト。
「うん、可愛いねぇ。写真撮っていい?」
おばあちゃんが浴衣を着せてくれ、ヘアセット、ヘアメイクまでしてくれた。
その間ずっと可愛い可愛いって言ってくれて、蒼空に会う前から幸せ気分になっている。
「スマホ持ってるの?」
「デジカメ。今の子はデジカメ知らないのかな」
「知ってるけど、触ったことはないかなぁ」
おばあちゃんがタンスの奥からデジタルカメラを取り出して電源ボタンを押した。
ウィーンと音を立ててレンズが飛び出てきた。
「ふーん。そんな感じ―」
「ほら、笑って笑って」
関心する間もなく、おばあちゃんがカメラを構える。
「なんか、恥ずかしい…」
家族に写真を撮ってもらったことなんてない。
むず痒くて、笑い方も忘れてしまっている。
何枚か撮ってくれたけど、どれもぎこちない引き攣った笑顔だ。
「蒼空が来たらツーショット撮ってあげるからね」