何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)
星に願いを
―――
――
早いもので、私がこの村に来てから1年以上が経った。
【デートしよ。駅に11:00】
中学3年生の7月30日。
10時を過ぎた頃、蒼空からそんな連絡が来た。
「11時…って、1時間もないじゃん…」
蒼空がこんな誘い方をするのは初めてだ。
いつもは私の予定を聞いてくれるのに。
明日は1年記念日。
1年経っても蒼空は目一杯愛してくれている。
私をぞんざいに扱ったりなんてしない。
なのに、初めてのこの違和感。
胸のざわめきから目を背け、デートの準備を始める。
明日は1年ぶりの夏祭りだ。
明日のために新しい髪飾りを買い行こうと思っていたからちょうどいい。
「おばあちゃーん!!今から髪飾り買ってくるね!蒼空とデートもしてくる!」
「おっ、相変わらずラブラブねぇ。はい、お小遣い。自由に使いなさい」
「ありがとう!大事に使うね」
おばあちゃんがニコニコしながらくれた五千円札を握りしめ、駅に自転車を走らせる。
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早いもので、私がこの村に来てから1年以上が経った。
【デートしよ。駅に11:00】
中学3年生の7月30日。
10時を過ぎた頃、蒼空からそんな連絡が来た。
「11時…って、1時間もないじゃん…」
蒼空がこんな誘い方をするのは初めてだ。
いつもは私の予定を聞いてくれるのに。
明日は1年記念日。
1年経っても蒼空は目一杯愛してくれている。
私をぞんざいに扱ったりなんてしない。
なのに、初めてのこの違和感。
胸のざわめきから目を背け、デートの準備を始める。
明日は1年ぶりの夏祭りだ。
明日のために新しい髪飾りを買い行こうと思っていたからちょうどいい。
「おばあちゃーん!!今から髪飾り買ってくるね!蒼空とデートもしてくる!」
「おっ、相変わらずラブラブねぇ。はい、お小遣い。自由に使いなさい」
「ありがとう!大事に使うね」
おばあちゃんがニコニコしながらくれた五千円札を握りしめ、駅に自転車を走らせる。