もう一度キミと青春を。
✡✡
電車が終着駅に到着し、静かに停まった。
「さっ、どこ行きたい?」
さっきまでの涙は無かったことのように、明るく振る舞う蒼空。
1年前の私は、蒼空のこの屈託ない笑顔に救われた。
その裏に隠された苦しみに気づくこともなく。
蒼空の笑顔は、見ていて苦しい。
無理して笑っているのがバレバレだから。
でも、蒼空がそう振る舞うのなら、私がどんよりしているわけにもいかない。
「明日使う髪飾り、一緒に選んでくれない?」
「おっ、いーじゃん!ちょうど良い店知ってるよ。案内する!」
弾ける笑顔で私の手を引き、駅の近くの商店街に入る。
ファストフード、プチプラの洋服店、靴屋など、大衆向けのお店が集っている。
昔ながらの八百屋や駄菓子屋も残っていて、独特な雰囲気がある。
「花純の浴衣姿楽しみだな〜」
「私も、蒼空がオシャレしてくるの楽しみ」
去年の夏祭りの時のカッコよさが忘れられない。
電車が終着駅に到着し、静かに停まった。
「さっ、どこ行きたい?」
さっきまでの涙は無かったことのように、明るく振る舞う蒼空。
1年前の私は、蒼空のこの屈託ない笑顔に救われた。
その裏に隠された苦しみに気づくこともなく。
蒼空の笑顔は、見ていて苦しい。
無理して笑っているのがバレバレだから。
でも、蒼空がそう振る舞うのなら、私がどんよりしているわけにもいかない。
「明日使う髪飾り、一緒に選んでくれない?」
「おっ、いーじゃん!ちょうど良い店知ってるよ。案内する!」
弾ける笑顔で私の手を引き、駅の近くの商店街に入る。
ファストフード、プチプラの洋服店、靴屋など、大衆向けのお店が集っている。
昔ながらの八百屋や駄菓子屋も残っていて、独特な雰囲気がある。
「花純の浴衣姿楽しみだな〜」
「私も、蒼空がオシャレしてくるの楽しみ」
去年の夏祭りの時のカッコよさが忘れられない。