もう一度キミと青春を。
去年、玄関でおばあちゃんに撮ってもらった写真は、現像して手帳に挟んでいる。


手帳を開く度にカッコいい蒼空が見れて幸せだ。


今年もおばあちゃんに取ってもらって、新たにもう一枚挟むつもりだ。


そうやって毎年1枚ずつ増やして、何十枚にもなったらいいなー…なんて、思っている。


「ねぇねぇ蒼空、これ見て」


手帳から写真を取り出す。


この写真は私のお守りのようなもの。


どこに行く時も必ず持ち歩いている。


「え、それずっと持ってるの?」


「うん。お守りだから」


「めっっっっっっっっちゃ可愛い!!」


「えっ!?」


「ギューしていい?超可愛い」


「え!だ、だめだよ!」


「あー可愛い。本当に可愛いね、花純」


ニコニコしてる蒼空のほうがよっぽど可愛い。


嬉しそうに写真と私を見比べてニマニマしている。


可愛い。


この純粋な笑顔、ずっと見ていたいな…
< 160 / 226 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop