もう一度キミと青春を。
「前から気になってたんだけど、赤嶺(あかみね)に言い寄られても断り続けてるのって…」


「あー…。蒼空がいるから…かな」


どういうわけか、1年の夏頃からずっと、赤嶺舜(しゅん)というクラスメートに誘われ続けている。


告白された回数も両手じゃ数え切れないほど。


赤嶺くんはバスケ部で信じられないくらいモテる。


なのに、なぜ私に拘るのか、理由がわからない。


わからないけど、蒼空以外の人と付き合いたいと思わないから断り続けている。


いい加減諦めてほしいのに、残念ながら今年も同じクラスだ。


中学のときのトラウマがあるから、なるべくモテる人間には関わりたくないんだけど…。


「一途なんだね」


「…未練がましいだけだよ」


私は“捨てられた”。


別れの言葉もなく、未来を期待させるような発言の翌日に消えた。


そんな人のことをいつまでも引きずって、何になるんだろう。
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