何度でもキミに恋をする(旧題:もう一度キミと青春を)
「先生ーー。森下花純連れてきた〜」


ノックもせず職員室の扉を開け、大きな声で中へ話しかける蒼空。


職員室ってそんなに気楽に入っていいものなの?


怒られない??


「おー、茅野。ありがとな。森下さん、おはよう」


「おはようございます」


中から出てきた先生は20代の若い男性教師。


黒髪短髪が爽やかな印象で、教科は聞かなくてもわかる。


絶対この人体育の先生だ。


「おばあさんから学校の説明は受けてる?」


「はい。一通り」


「おっけ。なら一緒に教室行こっか」


教室…。


行くの怖いな……。


転校生だし、きっと好奇の目に晒されるよね…。


やだな…。


「各学年1クラスしかなくて、しかも1クラスは15人ぐらい。東京とは桁違いっしょ」


先生がケラケラ笑い、蒼空もウンウン頷いている。


「花純がいたところは1クラス40人で8クラスまであったらしいよ。やばくね?」
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