もう一度キミと青春を。
蒼空と過ごす時間のなかで、どこにもなかった居場所を見つけられた。


私の話を笑って聞いてくれるたびに、存在を認められた気がしていた。


「蒼空は、私の太陽なの」


真っ暗だった私の心を照らしてくれた。


いつも引っ張ってくれた。


人の暖かさを教えてくれた。


「もし世界中が敵だとしても、私は絶対に蒼空の味方だよ。だって、私のことを救ってくれた唯一の存在だから」


蒼空がいなかったら、今の私はいない。


新しい学校にも馴染めなかった。


そもそも学校に行くことすらできなかったかもしれない。


そんな私が、萌音や真由、律と仲良くなれたのは蒼空のおかげ。


蒼空が本当の私をさらけ出すことを支えてくれた。


「蒼空は無価値なんかじゃない」


上手く伝えられない。


本当に本当に、蒼空のおかげなのに。


どうしたら伝わる?


どう話せばわかってもらえる?


伝えたい。


わかって欲しい。


蒼空は私の恩人だって。


価値のある人間なんだって。
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