もしも運命を変える事が出来るなら…
「昨日…、あれ?
昨日でいいのか?
まぁいいや。
昨日、千裕(ちひろ)に浴びるように酒飲まされ、挙句、千裕の介抱して、家帰って寝てたら、千裕から電話があって、適当に相槌打ってたら寝落ち。
気付いたら中学生になってた!」

「って事はアンタ…」

「20歳(はたち)!
てかおまえもだろ?
中学生に見えない」

「でもお母さんはわたしに違和感なんか持ってなかったけど?」

「そりゃおまえ、娘より彼氏に夢中だったじゃん、おまえのかーちゃん」

「それが…、彼氏なんていないって…」

「は?」

「わたし、あんなお母さん、知らない…」

いつも喜々良を無視し、彼氏にうつつを抜かした母親しか見ていなかったから、喜々良に優しい母親には嬉しいけれど、戸惑いがあった…。
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