もしも運命を変える事が出来るなら…
「やだ!やだ!やだ!」

まるで子どもがいやいやをするように、喜々良はブンブンと頭を横に振る。

「わたし、今からつむちゃんに会いに行く!」

喜々良の言葉に、健悟は思わず喜々良の服の袖を引っ張る。

「水死体だからグロかったぞ。
悪い事は言わん。
止めとけ」

偶然、紬の亡骸を見た健悟は今にも吐きそうだ。

「本当なんだ…。
つむちゃん、助けられなくてごめん…」

静かに涙を流す喜々良に、健悟はどうする事も出来ず、立ち尽くす事しか出来なかった…。

しばらくして、

「わたし、つむちゃんの事、忘れてた…。
最低だ…、つむちゃんは二度死んだのに…」

涙を流しながら言う喜々良に、健悟は思わず喜々良を抱きしめる。
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