甘い約束には罪がある
「やったー!できたよ!翔!」

「答え合わせしよっか。」


点数は72点。



久保には負けてしまったけど、私にしては中々頑張った方だ。


「わーちゃんにしてはよく頑張ったね」


「でしょー?これはご褒美あってもいいんじゃないー???」


「えーーー、」



まあこれでテストの点数悪かったらなんとも言えないんだけどね、……



「じゃあ車で送ってあげるよ。」


「え!いいの???」


「いいよ、夜遅いしね。」


ほんとこういうところは優しいんだから。






私は翔の車に乗り、家まで送ってもらった。


車の中では翔と再会するまでの話を沢山した。


「そっかー、わーちゃん彼氏できてたんだ。」


「もう別れてるけどね。結構長かったんだよ」


付き合ってたのは中学の時だった。

正直、翔のことを忘れるためでもあった。



当時付き合ってた男の子とは別れる理由もなかったため半年くらい付き合っていた。


私の昔の話を聞いている時の翔はなぜか楽しいそうにきいていた。


恋バナの時以外だけど。
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