甘い約束には罪がある
「わーちゃん!わーちゃんってば!」



「ごごごめん、美緒、どうしたの?」




このふわふわな髪の毛にちょー白い肌でうさぎみたいな女の子は私の大親友である大倉美緒(おおくらみお)。



美緒とは高1から同じクラスで今も1番の親友だ。



「相川先生、ちょーかっこよくなかった?なんか目の保養ってゆうかー、、、」




と美緒は目を輝かせていた。




「とか言いながらあんた彼氏いるじゃん」



「わーちゃん、彼氏と推しは別!だから!
でもあんなカッコよかったら彼女いそうだなー。」


間違いない。


翔は誰がどうみたってかっこいい。


これは幼なじみの私でも言いきれる。



私が知らないだけで彼女とかいるのかな。


と思うと少し胸がいたかった。




「1時間目、数学だよ。しかも相川先生の授業だし!」


げ、そうだ。翔の担当数学だったんだ。




小さい時はよく宿題とか見てくれてた。



分からないところはわかりやすく教えてくれるし、なにより翔はできたらめちゃくちゃ褒めてくれる。



生徒と先生の関係でまた勉強教えてもらうなんて、昔だったら想像できなかったな。
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