甘い約束には罪がある
本当にずるい、その甘い声もその笑顔も。


「でも体つきとかも大人っぽくなったかな。」


翔はそういっていつものニコッとした笑顔を見せてきた。



「この変態エロ教師!!!!!!!!」



と言って私は教室を飛び出た。



私、大人っぽくなったって言われた時ドキってした。


変態さは相変わらずだけど。


ほんとずるさも相変わらずだ。





「わーちゃんおかえりー!相川先生とは仲良くなれた?」


「ははー、仲良くなれたらいいんだけど。。」

と私は苦笑いをした。



「そーいえば、わーちゃんが昔結婚の約束した男の人も年上だったよね?」



美緒には小さい時、初恋の人と結婚の約束をしたという話はしていた。



その約束をして以来、私は翔以外の異性には興味が湧かなかった。


いや、たぶんその約束がなくてもずっと翔のことを思っていたと思う。



その気持ちは今も変わらなかった。
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