ムラマサ! ~道端でちょっとめんどくさいイケメンを拾いました~
「よし、食べたか。
 荷物まとめに帰ろう」

「は?」

「まあ、お前の荷物なんて、ほとんどないようだが。
 うちに引っ越して、二人で暮らすんだろう?」

 ……覚えてたんですか、その話。

 っていうか、仲悪いくせに、何故、お父様の案に従うんですか、
と思うあやめの目の前にあった伝票をとりながら、村正が警告してくる。

「邪魔だとか、掃除がしにくいとか言って、俺の家のものまで捨てるなよ」

 村正の中ではもう、あやめが彼の家に引っ越す話は確定のようだった。




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