希望の光~たとえあなたが消えても愛し続ける~
2人だけの思い出
「美味しいかわからないけど、はい、どうぞ」
京夏さんが座っていた場所に、できたてのオムライスを置いた。
卵もふわふわ、ケチャップもお手製だ。
美味しいオムライスが作りたくて、本を買って勉強した。試行錯誤しながら料理をしていたら、思ってた以上に楽しくなった。
「じゃあ、俺、先に食べるよ。いただきます」
スプーンですくって、1口食べる。
「うん、美味しい。結構いける。京夏さんもそう思わない?」
静かな部屋、スプーンがお皿に当たる音が聞こえる。
「おかしいな……やっぱ、敵わないな……京夏さんのオムライスには……どうやったって敵わないよ……」
口に運ぶ度、涙がこぼれる。
たった数週間の2人だけの思い出が、嘘みたいな速さで頭を巡る。
京夏さんの笑顔、優しい声が、確かにここにあったんだ。
どうして……
どうして……
俺、何もしてやれなかった。
どうしてやれば良かったんだ?
どうすれば京夏さんを守れた?
本当に……
情けない、ごめん……
「京夏さん、会いたいよ」
あなたに、もう一度会いたい。
会って、側にいて、その肌に触れたい。
俺はね、自分のキラキラした未来より、あなたと2人でいる優しい未来が欲しかったんだ。
ただ……
一緒にいられるだけで良かったのに。
いい加減、受け止めないといけない。
京夏さんは罪を償うために頑張ってるんだ。
わかってる、わかってるから。
俺も未来に向かって、進むしかない。
希望の光は……まだちゃんとここにあるんだから。
京夏さんが座っていた場所に、できたてのオムライスを置いた。
卵もふわふわ、ケチャップもお手製だ。
美味しいオムライスが作りたくて、本を買って勉強した。試行錯誤しながら料理をしていたら、思ってた以上に楽しくなった。
「じゃあ、俺、先に食べるよ。いただきます」
スプーンですくって、1口食べる。
「うん、美味しい。結構いける。京夏さんもそう思わない?」
静かな部屋、スプーンがお皿に当たる音が聞こえる。
「おかしいな……やっぱ、敵わないな……京夏さんのオムライスには……どうやったって敵わないよ……」
口に運ぶ度、涙がこぼれる。
たった数週間の2人だけの思い出が、嘘みたいな速さで頭を巡る。
京夏さんの笑顔、優しい声が、確かにここにあったんだ。
どうして……
どうして……
俺、何もしてやれなかった。
どうしてやれば良かったんだ?
どうすれば京夏さんを守れた?
本当に……
情けない、ごめん……
「京夏さん、会いたいよ」
あなたに、もう一度会いたい。
会って、側にいて、その肌に触れたい。
俺はね、自分のキラキラした未来より、あなたと2人でいる優しい未来が欲しかったんだ。
ただ……
一緒にいられるだけで良かったのに。
いい加減、受け止めないといけない。
京夏さんは罪を償うために頑張ってるんだ。
わかってる、わかってるから。
俺も未来に向かって、進むしかない。
希望の光は……まだちゃんとここにあるんだから。