俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
週末の金曜日は、富山君と近くの創作料理のお店に行くことになった。
さぁ、定時になったし、帰る準備をしよっと。
「確か今日は、同期会だったね」
副社長が手元の書類を見ながら、私に声を掛けた。
「はい。何か、お仕事ありますか?」
「いや・・・お疲れ様」
「・・・では、お先に失礼します」
初めての対応に戸惑う。
いつもは忙しくても、笑顔で挨拶してくれるけど、今日は、凄く忙しいのか不機嫌みたい。
一度も書類から目を離すこと無く、仕事をする副社長に背を向け、私はそのまま部屋を後にした。
「青野さん、お待たせ」
「ううん、私も今来たところだから」
個室を予約してくれていた富山君のお陰で、仕事の話も色々と聞けた。
耳を養う。そういう意味でも、富山君との同期会は、私のためになる。
「ねぇ、青野さんは、彼氏いないの?」
突然の富山君の質問に、ビクッとする。
触れて欲しくなかった唯一の話題・・・
でも、同期の富山君ならいいか・・・
「恥ずかしいんだけど、好きな人が出来ると、その人は私の友達が好きだったり、もう彼女がいたりで・・・結局、いつも片思いで終わっちゃって・・・」
大人になってからも同じ・・・
前職で、私が密かに恋心を抱いていた経理部の先輩は、
「青野さん、彼女って、今彼氏いるか知ってる?」
と、総務の後輩のことを、私に聞いてきた。
「確か、別れて今はいないって聞きましたけど」
「そう、良かったぁ。ありがとう」
満面な笑みを浮かべた先輩と後輩は、いつの間にか付き合っていた。
さぁ、定時になったし、帰る準備をしよっと。
「確か今日は、同期会だったね」
副社長が手元の書類を見ながら、私に声を掛けた。
「はい。何か、お仕事ありますか?」
「いや・・・お疲れ様」
「・・・では、お先に失礼します」
初めての対応に戸惑う。
いつもは忙しくても、笑顔で挨拶してくれるけど、今日は、凄く忙しいのか不機嫌みたい。
一度も書類から目を離すこと無く、仕事をする副社長に背を向け、私はそのまま部屋を後にした。
「青野さん、お待たせ」
「ううん、私も今来たところだから」
個室を予約してくれていた富山君のお陰で、仕事の話も色々と聞けた。
耳を養う。そういう意味でも、富山君との同期会は、私のためになる。
「ねぇ、青野さんは、彼氏いないの?」
突然の富山君の質問に、ビクッとする。
触れて欲しくなかった唯一の話題・・・
でも、同期の富山君ならいいか・・・
「恥ずかしいんだけど、好きな人が出来ると、その人は私の友達が好きだったり、もう彼女がいたりで・・・結局、いつも片思いで終わっちゃって・・・」
大人になってからも同じ・・・
前職で、私が密かに恋心を抱いていた経理部の先輩は、
「青野さん、彼女って、今彼氏いるか知ってる?」
と、総務の後輩のことを、私に聞いてきた。
「確か、別れて今はいないって聞きましたけど」
「そう、良かったぁ。ありがとう」
満面な笑みを浮かべた先輩と後輩は、いつの間にか付き合っていた。