俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
朝、自分の出勤の準備をしていた時に、柊弥さんの上着が無造作に置いてあった。
普段はこんなことないのに、珍しい。
ハンガーに掛けようと、上着を取った時、ポケットから小さな箱が落ちた。
何だろう・・・こ、これって・・・
避妊具・・・だ・・・
どうして・・・
今夜は、昨日皐さんと約束してた山下機器工業の部長達と会食がある。
そして、もちろんそこには、皐さんも同席する。
もしかして・・・
元カノと、酔った勢いで再熱して・・・なんてあり得ることだし。
もしものために・・・
準備しているとしか思えない・・・
「花純、上着持って来て」
「は、はい」
慌てて同じ所に入れて、柊弥さんに渡した。
その日の柊弥さんは、昨日の工業大学訪問で得た情報の報告と、山下機器工業と進めているプロジェクトの打ち合わせで、1日中、副社長室を出入りしていた。
そして定時になり、山下機器工業との食事会のため、出掛ける準備をしている。
「今から行って、ギリギリ間に合うかってとこだな。花純、帰りは遅くなるから、先に寝てていいよ」
上着を着て、鞄を持ってドアに向おうとしている。
「・・・行かないでください」
咄嗟にその言葉を口走ってしまった。
「どうした・・・急に」
柊弥さんが心配そうに私を見つめた。
私ったら、つい・・・
「い、いえ、何でも無いです。行ってらっしゃい」
「明日は休みだから、2人でゆっくりしよう」
柊弥さんの後ろ姿を見送り、ドアが閉まると、まるで、2人の間まで閉ざされた感じがした。
普段はこんなことないのに、珍しい。
ハンガーに掛けようと、上着を取った時、ポケットから小さな箱が落ちた。
何だろう・・・こ、これって・・・
避妊具・・・だ・・・
どうして・・・
今夜は、昨日皐さんと約束してた山下機器工業の部長達と会食がある。
そして、もちろんそこには、皐さんも同席する。
もしかして・・・
元カノと、酔った勢いで再熱して・・・なんてあり得ることだし。
もしものために・・・
準備しているとしか思えない・・・
「花純、上着持って来て」
「は、はい」
慌てて同じ所に入れて、柊弥さんに渡した。
その日の柊弥さんは、昨日の工業大学訪問で得た情報の報告と、山下機器工業と進めているプロジェクトの打ち合わせで、1日中、副社長室を出入りしていた。
そして定時になり、山下機器工業との食事会のため、出掛ける準備をしている。
「今から行って、ギリギリ間に合うかってとこだな。花純、帰りは遅くなるから、先に寝てていいよ」
上着を着て、鞄を持ってドアに向おうとしている。
「・・・行かないでください」
咄嗟にその言葉を口走ってしまった。
「どうした・・・急に」
柊弥さんが心配そうに私を見つめた。
私ったら、つい・・・
「い、いえ、何でも無いです。行ってらっしゃい」
「明日は休みだから、2人でゆっくりしよう」
柊弥さんの後ろ姿を見送り、ドアが閉まると、まるで、2人の間まで閉ざされた感じがした。