俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
翌日は、ジョンソンさんが滞在するホテルのレストランに向かい、英語と日本語を交えながらの商談は、順調に進んでいた。
ジョンソンさんは、50代だけど、とても紳士的で、話し方も温厚さを感じる。

途中、柊弥さんが、申し訳なさそうに、ジョンソンさんに声を掛けた。
「ジョンソンさん、大変申し訳ありません。会社からどうしても今、判断が必要な案件がありまして、少し電話をしても宜しいでしょうか」
「えぇ、構いませんよ。その間、青野さんに大切な話がありますから。気になさらず、そちらでお掛けください」
「では、失礼します」
柊弥さんは、席を立つと、少し離れて電話を掛けていた。

「青野さん、先日のお話は感動しましたよ」
「あ、ありがとうございます」
こんなに凄い人に褒めて貰えて、恥ずかしいのと、緊張で、顔が熱くなった。

そうだ、確かさっき・・・
「先ほど、私に大切なお話があると仰ってましたが、どのようなお話でしょうか」
すると、ジョンソンさんは和やかな雰囲気から、真剣な顔つきに変わった。

「実は、青野さんに、私の息子と結婚を前提に、お見合いをして欲しいと思いましてね」
突然の話に、ただビックリしていた。

「どうでしょう、考えていただけませんか?」
「あ、あの、私は申し上げました通り、大切な人が」
「それを承知の上です。ご結婚はまだですよね。指輪をされてなかったので」
「・・・はい」
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