俺に夢中になれよ~純情秘書は溺甘副社長の独占欲を拒めない
その後は、ジョンソンさんと柊弥さんが、今までの会社の成り立ちや、今、晴海商事と山下機器工業が開発しているプロジェクトについて、話をしていた。
「それは、是非、私も協力させて下さい」
良好に進む話を聞いて、私はただ、ホッとしていた。
「では、晴海さん、青野さん。またお会いしましょう」
ジョンソンさんを見送り、2人だけになった。
「帰るぞ」
柊弥さんは、それから一言も何も言わず、車に乗る。
私が勝手な判断をしようとしたから・・・
「あの、柊弥さん・・・」
「今は黙ってろ」
私を見ることなく、低く響く声で制止された。
ただ、車の走る音が耳に入る。
横目で柊弥さんを見ても、真剣な顔つきで、表情を変えず、真っ直ぐ前を見ている。
息苦しくなる、初めて味わう空間。
そして着いた先は、付き合う前に連れて行ってくれた、あの夜景が見える海。
シートベルトを外して、外に出た柊弥さんに付いて、隣に佇んだ。
初めて来た時は、気持ち良い風が吹いていた。
でも、今日は寒風が、一層冷たく感じる。
まだ柊弥さんは、凄く怖い顔をしている。
そして、真っ直ぐ海を見つめたまま、
「花純・・・晴海を守ろうとしたね」
冷たい声で話し出した。
「それは、是非、私も協力させて下さい」
良好に進む話を聞いて、私はただ、ホッとしていた。
「では、晴海さん、青野さん。またお会いしましょう」
ジョンソンさんを見送り、2人だけになった。
「帰るぞ」
柊弥さんは、それから一言も何も言わず、車に乗る。
私が勝手な判断をしようとしたから・・・
「あの、柊弥さん・・・」
「今は黙ってろ」
私を見ることなく、低く響く声で制止された。
ただ、車の走る音が耳に入る。
横目で柊弥さんを見ても、真剣な顔つきで、表情を変えず、真っ直ぐ前を見ている。
息苦しくなる、初めて味わう空間。
そして着いた先は、付き合う前に連れて行ってくれた、あの夜景が見える海。
シートベルトを外して、外に出た柊弥さんに付いて、隣に佇んだ。
初めて来た時は、気持ち良い風が吹いていた。
でも、今日は寒風が、一層冷たく感じる。
まだ柊弥さんは、凄く怖い顔をしている。
そして、真っ直ぐ海を見つめたまま、
「花純・・・晴海を守ろうとしたね」
冷たい声で話し出した。