ごめん、キミが好き《短編・完結》
キミとの未来
夜中の1時。
ふと目が覚めた時…
夢の中のキスがすごくリアルに感じた事を思い出して…
バサッ―
私は思い切り布団から起き上がった。
夢…だよね?
夢だから、まさかそんな訳ないのに…
微かに、部屋中タクマの香りで埋め尽くされていた。
あの時と同じ…。
タクマから、朝の目覚めのキスがなくなった日以来、毎日見ていた夢と同じ。
タクマの卒業式が終わってからは、全く見る事がなかった夢なのに。
あの時も、まさかそんな訳ない…なんて言い聞かせてた。
でも、胸騒ぎがするの。
「…タクマ…?」
バカみたい。
居る訳ないのに。
コトン―…
すると、1階で物音がした。
分かってる。分かってるけど゙…
私は、その物音のした方へ、急いで向かった。