ごめん、キミが好き《短編・完結》
そう言ってタクマは私をベッドに抱き寄せた。
「や…だっ。タクマ、離して!」
「ユイは、俺の事…もういらない?子供の俺は嫌い?」
タクマの腕に力が入る。
「…そう…かも。私、付き合うなら…大人の男がいいし。」
「嘘だね。」
タクマが即答した。
私の首筋を舌でなぞると、唇に触れる寸前で止めた。
そして、私の表情を伺うと、悪魔の八重歯をチラつかせて満足そうに笑う。
「ユイが俺から離れられる訳がない。」