ごめん、キミが好き《短編・完結》
その通り。
私は完全にタクマの虜。
短大に入ってすぐ、初めて朝帰りをした時。
その夜に、タクマは彼氏が居た私の体を奪った。
ううん、タクマの初めてを私がもらったって言った方が正しいかもしれない。
だって私もタクマが欲しかったから。
それから、私は彼氏と別れて、いつの間にかタクマ以外の男の人の体を受け入れられなくなった。
タクマは私を知り尽くしてる。
受け入れちゃだめだって頭では分かってても、心と体が、タクマを欲しがる。
こんな関係、すぐに壊れてしまうのに。
「俺の側にいてよ。」
今日もまた、私の決心はタクマの悪魔の微笑みに負ける。