ごめん、キミが好き《短編・完結》
タクマを避ける理由もなくなったし…今日は1日家に居よう。
ダラダラと部屋で雑誌を呼んだり、ネイルをしたり。
私、最近本当に家で休まる時間を作ってなかったな…なんて実感したり。
外泊なんてめったにしないタクマを、不安な気持ちで待ってる自分に気が付いたのは、午前0時を回った頃だった。
ピリリリリッ―
携帯が鳴る。
着信:タクマ
一瞬躊躇するものの、何かあったのかもしれない。
普通に。
普通に。
そっと通話ボタンを押す。
「はい。」
「…ユイ、鍵開けて?」