ごめん、キミが好き《短編・完結》
キミの知らない所で
タクマが朝、起こしに来なくなっても、相変わらず私はタクマのキスの夢を見る。
でも、目を覚ましても…
タクマの姿はない。
これから先、私はいつまでこの夢を見るの?
タクマが私に目覚めのキスをくれるようになったのは、私が高校に上がった頃。
イタズラのつもりで始めたみたいだけど、いつの間にかそれが日常だった。
パパとママには内緒。
素直なタクマはきちんと約束を守った。
内緒。
それは、パパとママと私の約束を守るため。