ごめん、キミが好き《短編・完結》
キミを初めて見た時は、守ってあげたいと思った。
キミが私の背を抜いた時、男の人だと感じた。
キミに初めてキスをされた時、これが恋だって自覚した。
キミに抱き締められると、ドキドキが止まらなかった。
いつもキミの天使みたいな笑顔に釘付けで、
キミの悪魔みたいな笑顔には勝てなかった。
大人になっていくキミに、どんどん惹かれてく自分の気持ちがくすぐったかった。
キミの代わりもたくさん探した。
キミは一人しかいないのに。
やっぱり私は、キミだけが好きだった。
なんて諦め悪いんだろう。
こんなにも、
こんなにも、