ごめん、キミが好き《短編・完結》
最近ユイの帰りがかなり遅い。
ユイの両親は、
「ユイは男でも出来たのか?最近毎日遅いなぁ…。」
「パパ、ユイも大人なんだからぁ。恋人くらい居てくれなきゃ。」
なんて話してる。
恋人なんて出来たら困る。
今にも゙ユイをください゙なんて言いたい気持ちを我慢する。
ユイとの約束。
『パパとママには内緒ね?』
二人からしたら、俺も息子みないなもんだからショック受けるだろうだって。
俺が一人前になれば、堂々と言える。
いつか、ユイを俺にくださいってね。
そんなある日の夜、ユイは男とタクシーに乗って帰ってきた。
降りる間際に、どう見ても男がユイをくどいてる様子だった。