ごめん、キミが好き《短編・完結》
ユイ…。
愛を知らない俺に、ユイは恋も教えてくれたんだ。
それは最初は小さな塊で、いつしか大きく確実なものになった。
愛しいという気持ちは、少しくすぐったくて、あったかかったんだ。
子供だった俺の゙愛しざは、時に激しい嫉妬にも変わったよ。
どうしても、ユイを守りたかったんだ。
でもユイに触れると、ユイの優しさが伝わって、俺まで優しい気持ちになれた。
さよならの前の朝、ユイが俺の頬にキスをして…
静かで、情熱的な告白をしてくれた事は…
俺の人生で一番の、幸せの宝物としてしまっておくよ。
それに一人で浮かれてた気持ちと一緒にね。
どうやらそれが、ユイの為みたいだから。
好きだよ、ユイ。