ごめん、キミが好き《短編・完結》
結局、その日もご飯を食べて家まで送ってもらった。
付き合い初めてから、まだ一度も朝まで一緒に過ごした事がない。
私の体にまだ残るタクマの香が、なくなるのが怖いから。
でも、もう気持ちを固めなきゃ。
何を迷うの?幸せになれるんだもん。
次に会ったら…
お風呂から上がった私に、ママが嬉しそうに飛び付いてきた。
「ユイ見て!タクマ君からハガキが来たのっ。来週日本に仕事で来るみたい〜!ウチにも顔出しますって書いてあるわぁ。」
タクマが、帰ってくる。