極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
先ほどの挨拶周りでも、結婚について聞かれていた。その時は曖昧に応えていた朝日くんも考えれば適齢期の男性。そろそろ結婚……と考えるのもおかしくない。
かたや私はただのベビーシッターで、いまだに家具屋時代の借金がある実家に仕送りなどをして四苦八苦している。そんなわたしが彼の隣にいるのはおこがましく、この場にいるのが一番似つかわしくない人物だと思ってしまう。
そんなことを考えながら朝日くんのスピーチを聞いていると男性から声をかけられた。
「何も飲まれてないですよね。これ如何ですか?」
いきなり話しかけられたことに驚き姿勢を正すと、グラスワインを勧められた。
「ありがとうございます」
ワインを受け取りひとくち口にすると、やけに親しげに話しかけられた。
「さきほど音羽社長と一緒にいた方ですよね? 奥様ですか?」
「い、いえっ違います」
「恋人?」
「……いえ」
どう答えていいのか分からず返事に窮してしまう。
「じゃあご親戚かなにかかな? こんな綺麗な方を一人で待たせるなんて可哀そうですね。私こういう者で建設関係の社長してます。よろしければこのあとお茶でも一緒に如何ですか?」
名刺を手渡されお茶に誘われてしまった。
かたや私はただのベビーシッターで、いまだに家具屋時代の借金がある実家に仕送りなどをして四苦八苦している。そんなわたしが彼の隣にいるのはおこがましく、この場にいるのが一番似つかわしくない人物だと思ってしまう。
そんなことを考えながら朝日くんのスピーチを聞いていると男性から声をかけられた。
「何も飲まれてないですよね。これ如何ですか?」
いきなり話しかけられたことに驚き姿勢を正すと、グラスワインを勧められた。
「ありがとうございます」
ワインを受け取りひとくち口にすると、やけに親しげに話しかけられた。
「さきほど音羽社長と一緒にいた方ですよね? 奥様ですか?」
「い、いえっ違います」
「恋人?」
「……いえ」
どう答えていいのか分からず返事に窮してしまう。
「じゃあご親戚かなにかかな? こんな綺麗な方を一人で待たせるなんて可哀そうですね。私こういう者で建設関係の社長してます。よろしければこのあとお茶でも一緒に如何ですか?」
名刺を手渡されお茶に誘われてしまった。