極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
よく分からずついていくと、最上階にあるスイートルームに入った。

「……ここって」
「少し休憩してから帰ろう」

都内が一望できるこの一流ホテルの最上階で、休むにしては豪華すぎる室内で極上イケメンの朝日くんと二人きりでなにを休むの!?

「で、でも早く帰って一夜くんを見てあげないと」
「一夜は飯田さんが見てくれてるから大丈夫。それより……」

突然背後に回ったかと思うと、背中から腕をまわされ耳元に朝日くんの横顔がぴったりくっついてきた。

「美詞は俺と一緒にいるのイヤ?」
「い、い、いや、じゃ……ない、けど……」

低く落ち着いた声を耳元で囁かれ、急にこの場に甘い空気が流れだしたことに戸惑った。

胸がドキドキと高鳴り自分でも分かるくらい緊張している。このシチュエーションはどう考えても、だ。

「俺の話ちょっと聞いて」

逃げ出したくなるのを留めるように、優しい口調で語りだした朝日くん。

「俺の初恋は美詞だって知ってた?」
「――っ!?」
「美詞は俺の憧れだったから、初めて会ったときから今日まで一度も忘れた日なんてなかったよ。だから再会した時はすぐに気がついた」
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