極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
どうして? そこまで思われるほど私は大したことないと自分でも分かっている。

「子供の頃の思い出は楽しくてキラキラしてるから……だからきっと、朝日くんは私との思い出に執着してるだけだと思う」
「俺は自分の感情くらいちゃんと制御できてるよ」
「それなら私のことは――っん!」

突然抱き寄せられ強引に唇を塞がれた。
その勢いのままベッドへ押し倒される。

「あっ……!」
「だったらこれが執着かどうか確かめさせてよ」
「ちょっ、あ……さひく……っ!」

両手を塞がれ熱い唇を重ねられると、なぜか心地よく感じてしまう自分がいる。
抵抗すればいいのに、このまま流れに身を任せてもいいと思えるくらい、彼の熱情に溶けてしまいそうになる。

突然ここに連れられ、突然の告白。そして熱いキス……。

拒否したくてもこの星のように輝く瞳に見つめられると抵抗できず、私は流されるように彼の気持ちをそのまま受け止めてしまった。

きっと今日のこの場所が非日常的過ぎたからだと思いたい。
まるでお姫様のような扱いに心が浮き足だっていたからだろう。

彼の熱い吐息と艶かしい視線が激しく重なり合う肢体をさらに熱くし、夢見心地に浮かされ恍惚としてしまう。
今この場所がどこなのかさえ分からなくなるほどに……。
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