極上御曹司の純愛〜幼なじみに再会したら囲い込まれました〜
「やっぱり! 九十九学園(つくもがくえん)にいた天河美詞さんだよね」
「――っ!」
「ほらっ、俺分かる? 音羽朝日(おとわあさひ)

おとわ……あさ、ひ? あさひ……!?

「えっ! 朝日くん!? うそっ!」
「いつこっちに帰ってきてたんだよ」
「大学の時に戻ってきて、そのまま就職したの」
「そうなんだ、驚いたよ」

私が小学生の頃、引っ越しをするまで一番仲の良かった男の子の朝日くん。

まさかこのイケメン外国人があの朝日くんだなんて驚きしかない。
それに昔の姿から私だと分かる人はいないと思って過ごしていたのに、すぐに気づくなんて凄すぎる。

「まさか美詞がこんなところにいるわけないよなって思ってたら、本物だった」

彼はエメラルドグリーンの瞳が見えなくなるほど目を細め、昔の面影残る人懐こくてクシャッとした屈託のない笑顔を見せた。
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