ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「こちらです。お荷物はこちらですべてお預かりしております」




大元の声だけが頭の中に聞こえてきているような、不思議な感覚。

強い日差しが遮られたことと、自動ドアが開くような機械的な音が聞こえてきたことで、自分たちが建物内に入ったことがわかった。

それからもうしばらく歩いたところで、大元が立ち止った。




「ここで少しお待ち下さい」




それだけ言い残して、どこかへ行ってしまう気配がする。




「……ねぇ、これって本当に大丈夫だよね?」
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