ゾンビゲーム 〜生死をかけて脱出せよ!〜
「俺だってわからないよ」




文秋も焦った表情で左右に首をふる。

そして奥へと続いている通路へ視線を向けた。




「このまま進んだら次の部屋に出るんだよな? たったら、戻ったほうがマシか」




私達が来た道へ視線を戻す。

暗がりの中に冷蔵庫のドアが浮かび上がって見える。

部屋に戻ればゾンビがいる。

でも、このまま先へ進むことはできない。

とにかく、早く春美を手当してもらわないと。

しかし、文秋が内側からドアを開けようとして首をかしげた。

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